ボランティア活動報告 - Topics
タンザニア医療ボランティア
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2013年11月01日
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ボランティア活動報告
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子供のころ好きだった番組に「野生の王国」がありました。我が家にいながら、遥か彼方の国の動物たちの姿が見られるなんてすばらしい!子供ながらに興味津々で見ていました。こんなことも手伝って、子供のころの夢は「生物学者」になることでした。行ってみたいところ…それはアフリカ。人類発祥の地と言われるこの地には、あらゆる種類の動物が自然のままに生息しています。ああ、遥かなる夢の大地アフリカ!
縁というのはあるもので、ミクロネシアボランティアが終わった年に知人の眼科医から「横山、アフリカ行ってみない?」なんて声が掛かりました。名古屋の眼科医がタンザニアで医療ボランティアをしていて、なんと一緒に行ってくれる人を探しているそうなんです。もちろん答えは「YES!」。
2013年9月14日、関西国際空港へ。翌日のAM00:10に飛び立ち、11時間かけてカタールのドーハ(サッカーファンなら「ドーハの悲劇」で有名な)で乗り継いで、さらに6時間後のPM13:30(日本との時差は6時間)にDar Es Salaam(ダルエスサラーム)空港に到着。タンザニア連合共和国は東アフリカ海岸沿いの赤道のすぐ南に位置し、広さは日本の2.5倍。人口は約5000万人。気候は熱帯気候ですが、朝夕は涼しく過ごしやすいところです。
翌日、さっそくボランティア先のMuhimbili(ムヒンビリ)国立大学病院へ。手術室の引っ越しと重なったため、この日は午前中に荷物を点検し、手術適応の患者の診察後、現地の眼科医向けに講演を行いました。同行の山﨑先生(山崎眼科院長 NPO法人タンザニア眼科支援チーム理事)、小嶋先生(小嶋病院 眼科部長)は白内障手術について、金沢医科大学眼科 佐々木洋教授は紫外線による眼疾患について、自分は小切開硝子体手術についての講演を行いました。質問も多数出て、有意義な講義となったようです。
翌日・翌々日と合計6件の白内障手術を行いました。若いドクターに側視鏡から覗かせて手術のコツを説明しながらの施術は大変でしたが、熱心に見入っていました。ここでトラブル発生!!向こうのドクターのミスで間違った度数の眼内レンズが挿入されてしまったのです。その結果、近視になり裸眼視力が0.1位になってしまいました。遠くがよく見えないといけない人種(マサイ族は5.0の視力がある?)なのでこれは堪りません。サバンナで家畜を猛獣などから守るため常に遠くを見ないといけない彼らにとっては死活問題です。
翌日、さっそく眼内レンズの入れ替えの手術を行いました。眼内レンズ交換の手術は現地ではまず見ることのできない手術で、患者さんには大変気の毒でしたがトラブルでさえも現地のドクターにとってはすべて勉強になるのです。夜は日本大使館公邸に招かれ夕食会を催していただきました。
余談ですが、私もアフリカ滞在中には遠くを見ることが多い環境のせいか視力がよくなりました!遠くにピントが合うようになるんですね。ただし帰国すると元の視力に戻りましたが…。
こうしてタンザニア医療ボランティアも終了しました。まだまだ発展段階のボランティア活動だと思います。来年も再来年も参加して力になれればと思っています。「アフリカよ、また逢う日まで」
- 2013年11月01日
- ボランティア活動報告
子供のころ好きだった番組に「野生の王国」がありました。我が家にいながら、遥か彼方の国の動物たちの姿が見られるなんてすばらしい!子供ながらに興味津々で見ていました。こんなことも手伝って、子供のころの夢は「生物学者」になることでした。行ってみたいところ…それはアフリカ。人類発祥の地と言われるこの地には、あらゆる種類の動物が自然のままに生息しています。ああ、遥かなる夢の大地アフリカ!
縁というのはあるもので、ミクロネシアボランティアが終わった年に知人の眼科医から「横山、アフリカ行ってみない?」なんて声が掛かりました。名古屋の眼科医がタンザニアで医療ボランティアをしていて、なんと一緒に行ってくれる人を探しているそうなんです。もちろん答えは「YES!」。
2013年9月14日、関西国際空港へ。翌日のAM00:10に飛び立ち、11時間かけてカタールのドーハ(サッカーファンなら「ドーハの悲劇」で有名な)で乗り継いで、さらに6時間後のPM13:30(日本との時差は6時間)にDar Es Salaam(ダルエスサラーム)空港に到着。タンザニア連合共和国は東アフリカ海岸沿いの赤道のすぐ南に位置し、広さは日本の2.5倍。人口は約5000万人。気候は熱帯気候ですが、朝夕は涼しく過ごしやすいところです。
翌日、さっそくボランティア先のMuhimbili(ムヒンビリ)国立大学病院へ。手術室の引っ越しと重なったため、この日は午前中に荷物を点検し、手術適応の患者の診察後、現地の眼科医向けに講演を行いました。同行の山﨑先生(山崎眼科院長 NPO法人タンザニア眼科支援チーム理事)、小嶋先生(小嶋病院 眼科部長)は白内障手術について、金沢医科大学眼科 佐々木洋教授は紫外線による眼疾患について、自分は小切開硝子体手術についての講演を行いました。質問も多数出て、有意義な講義となったようです。
翌日・翌々日と合計6件の白内障手術を行いました。若いドクターに側視鏡から覗かせて手術のコツを説明しながらの施術は大変でしたが、熱心に見入っていました。ここでトラブル発生!!向こうのドクターのミスで間違った度数の眼内レンズが挿入されてしまったのです。その結果、近視になり裸眼視力が0.1位になってしまいました。遠くがよく見えないといけない人種(マサイ族は5.0の視力がある?)なのでこれは堪りません。サバンナで家畜を猛獣などから守るため常に遠くを見ないといけない彼らにとっては死活問題です。
翌日、さっそく眼内レンズの入れ替えの手術を行いました。眼内レンズ交換の手術は現地ではまず見ることのできない手術で、患者さんには大変気の毒でしたがトラブルでさえも現地のドクターにとってはすべて勉強になるのです。夜は日本大使館公邸に招かれ夕食会を催していただきました。
余談ですが、私もアフリカ滞在中には遠くを見ることが多い環境のせいか視力がよくなりました!遠くにピントが合うようになるんですね。ただし帰国すると元の視力に戻りましたが…。
こうしてタンザニア医療ボランティアも終了しました。まだまだ発展段階のボランティア活動だと思います。来年も再来年も参加して力になれればと思っています。「アフリカよ、また逢う日まで」