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多焦点眼内レンズ

AcrySof IQ PanOptix【3焦点自然視覚レンズ】

Clareon PanOptix【3焦点自然視覚レンズ】

3焦点自然視覚レンズは、遠方・中間(約60cm)・近方(約40cm)の3つの焦点距離にピントが合う構造になっています。白内障手術後の眼鏡の使用頻度(依存度)を減らし、患者様のQOL(Quality of Life)の向上に貢献します。

単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの見え方の比較

単焦点眼内レンズ(保険適用)

遠くに焦点を合わせた場合

手元のスマートフォンと机の上のパソコンを見るには眼鏡が必要です。
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3焦点自然視覚レンズ(選定療養)

手元のスマートフォンと奥のテレビ、机の上のパソコンに焦点が合うため、眼鏡を使わずに見ることができます。
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写真はシミュレーションイメージです。術後の見え方には個人差があります。

特徴

  • 3つの焦点距離によって眼鏡の使用頻度を減らすことができます。
  • 遠方、近方ともにもっとはっきり見たい場合は眼鏡の補助が必要となります。
  • ライトの光が眩しく見える(グレア)、光の周辺に輪がかかって見える(ハロー)ことがありますが、経過とともに慣れて気にならなくなる方が多いようです。
  • コントラスト感度が単焦点眼内レンズと比べてやや低いので、夜間や視界が悪い時の運転や薄暗い場所での読書には注意が必要です。

Clareon Vivity【焦点深度拡張型自然視覚レンズ】

焦点深度拡張型自然視覚レンズ(選定療養)

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手元の見え方は3焦点レンズほどクリアではありません

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まぶしい光もクリアに見えます

特徴

  • 遠距離・中間距離から実用的な近方距離まで切れ目なく見えるように調節されています。
  • これまでの多焦点眼内レンズの特徴であったグレア・ハローの症状が単焦点レンズと同等の見え方に改善されているため、眼鏡の使用頻度を減らしつつ、夜間の運転頻度の多い方などに向いています。
  • 手元の見え方は3焦点レンズほどクリアではないので、目的によっては眼鏡の補助が必要となります。

手術費用

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は選定療養の対象となり、当院では通常の診療費とは別に以下の金額をご負担頂きます。(2024年4月改定)

○ 取り扱い多焦点眼内レンズ

Alcon社
3焦点眼内レンズ
 Clareon®PanOptix®Trifocal 片眼 253,000円
 Clareon®PanOptix®Toric Trifocal 片眼 275,000円
焦点深度拡張型レンズ
 Clareon®Vivity® 片眼 253,000円  

Johnson&Johnson社
連続焦点型眼内レンズ
 テクニス シナジー 片眼 187,000円
 テクニス シナジー トーリック 片眼 209,000円

BVI社
3焦点眼内レンズ
 ファインビジョンHP 片眼 209,000円

Intensity IOL インテンシティ 【5焦点眼内レンズ】

Intensity IOL インテンシティ 【5焦点眼内レンズ】

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イスラエルのHanita Lenses社のIntensity IOLは、世界初の5焦点眼内レンズです。
遠方、遠中(約130cm)、中間(約80cm)、中近(約60cm)、近方(約40cm)の5焦点で、遠方から40cm まで視力の落ち込みのないレンズです。光学エネルギーロスが6.5%と少なく、光を有効的に使用することで、より質の良い見え方が期待されます。また、グレア、ハローが少ない為、夜間の車の運転頻度の多い方にお勧めしています。
2019年11月にヨーロッパの CE マークを取得。
当院では2020年12月より取り扱いを開始いたしました。

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多焦点眼内レンズの中で最も光のロスが少ないレンズです
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費用

Intensity IOLは、国内未承認眼内レンズであるため、こちらのレンズを用いた白内障手術は自由診療となります。

> 片眼 650,000円 (乱視用700,000円)

重要

多焦点眼内レンズは全ての方に挿入できるレンズではなく、眼の状態や生活スタイルによって向き不向きがあります。眼の状態を詳しく検査し、多焦点眼内レンズが適応かどうかの診断が必要です。

詳しい説明をご希望の方は、担当者に納得のいくまでお尋ねください。

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